日本人が知らない
ちょっといい英語
                                 by 佐々木 隆

004 「価値観」
The problems of evil would be no problem at all, if good and bad were clearly labeled in black and white. The difficulties of choices are the source of tragedy.  (Christopher Marlowe: Overreacher)
もし良いとか悪いとかいうことがはっきりと白黒とレッテルを貼れるなら、悪の問題は全く問題とならないだろう。選ぶという難しさが悲劇の根本なのである。

〔出典〕 ハリー・レヴィン(1912-1994)の『クリストファー・マーロウ:陰謀家』の一節。批評の中の一節。クリストファー・マーロウ(1564-1593)は『フォースタス博士』の作者。

〔英語の解説〕not … at all「全く〜ない」の否定を表す単語がnotのかわりにnoを使用。ifは仮定法を表し ます。動詞は過去形ですが、仮定法では動詞が過去形の時には現在の仮定を、動詞が過去完了の場合には過去の仮定を表すことになります。従って内容自体は、すべて現在となります。

〔内容の鑑賞〕001から003を総合するような内容です。「善と悪」は簡単に決められないということもありますが、003にもあったように、難しいのはchoices「選択」です。この判断がなかなか難しいのではないでしょうか。物事が相対的な関係にあるとしても、どちらかに決めなければならない状況は日常生活で もよくあります。「選択」も今日は何を食べるかといったことから、就職先をどうするか、何処に住むか、誰と結婚するか、家を買うかどうかなど、様々です。どんな選択をしても、それが原因となっていろいろなこ とが起こってきます。それはいいこともあれば、悪いこともあるでしょう。「白黒をはっきりときめる」ことが 本当に簡単にできるかどうかが、まずは最初の難問です。選択(決断)するにしても、初めからいろいろ なことを想定しておけば、途中で方向転換もできるわけです。もし一度選択(決断)したら、途中で変えら れないとすれば、それこそ悲劇です。





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