日本人が知らない
ちょっといい英語
                                 by 佐々木 隆

013「教育」
The schools will start teaching what good citizens must and must not do. They'll also teach what countries and what people are the enemy.
 (What Happens Before War?/Adam Goodwin英訳)
学校では、いい国民はなにをしなければならないか、をおそわります。どんな国やどんな人が悪 者か、もおそわります。(りぼん・ぷろじぇくと)

〔出典〕 りぼん・ぷろじぇくと『戦争のつくりかた』(マガジンハウス、2004年7月)よりの一節。もともと日本語 で発表されたものをAdam Goodwinが英訳した。

〔英語の解説〕 start〜ing「〜し始める」。What+名詞で「どんな〜」。They'll = The schools will。enemy 「敵」。ここでは英訳する際に悪者をいわゆる"evil"といった英語ではなく、"enemy"と言う英語で英訳して ある。

〔内容の鑑賞〕 「教育」の持つ重みを強く感じさせる内容です。特に2文目は"enemy"はどんな国やどん な人なのかを学校が教えるということなので、学校の持つ教育内容が重要となってくる。なぜなら、001 「価値観」や002「人生観」でも述べたように、物の捉え方は人によって様々だからです。それを学校教育 が規定することはできないのです。むしろ、価値観の多様化、異文化理解を図るのが学校教育の大きな 役割のように思えるからです。戦争が起これば、どちらの国が勝っても、犠牲者が出ることには代わりは なく、国民にしてみれば、被害を被れば被害者であり、相手国は悪者(敵)となってしまう。来年で第二次 世界大戦終戦60周年になりますが、人の心に終戦はありません。教育の果たす役割をここで今一度考 えてみてはどうでしょうか。





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