日本人が知らない
ちょっといい英語
                                 by 佐々木 隆

028「人生観」
… the readiness is all.  (Hamlet. V. ii. 216)
覚悟が肝心だ。(佐々木隆訳)


〔出典〕 シェイクスピア(1564−1616)の代表作『ハムレット』の一節。ハムレットの台詞。

〔英語の解説〕 ready「準備の」の名詞形がreadiness「準備」となる。直訳すれば、「準備がすべて」という ことになり、芝居ということから台詞調にすれば「覚悟が肝心だ」あるいは「肝心なのは覚悟」という意味 になる。

〔内容の鑑賞〕 シェイクスピアの台詞には短いが、端的に核心を突く台詞がいくつかあります。この台詞 もその中のひとつ。「準備がすべて」という直訳の考え方でも内容は奥深い。どんな仕事でも、勉強でも、 試合でも、重要なのは当日ではなく、それまでの準備に在るのではないかと思えるのです。いわゆる「段 取り」という部分が如何にきちんとできているかで、本番の成功度合いが変わってきます。仮に失敗した としても、失敗の度合いも大きく変わってきます。その意味で、まずは準備をしっかりすることが重要でし ょう。そして、準備を整えたあとの本番は、あれこれ迷わずに気持ちを高めて、まさしく覚悟して行うことで す。
 この台詞はその意味では、かなり奥の深い言葉だと思うのです。新しい人生の岐路に立つ人は、まず それに備え、そして転換期が訪れたら、覚悟して行動することになります。何気ない言葉の中にこそ、人 生の奥義が隠されているのかもしれません。





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