日本人が知らない
ちょっといい英語 U
                                 by 佐々木 隆

032「価値観」
The evil that men do lives after them,
The good is oft interred with their bones.  (Julius Caesar.. V.ii. 81-82)
人が行う悪は人の死後も生き続ける。
善は人の骨とともにしばしば埋葬される。(佐々木隆訳)

〔出典〕 シェイクスピア (1564-1616)の代表作『ジュリアス・シーザー』の一節。ブルータスの台詞。

〔英語の解説〕 evil「悪」。thatは関係代名詞。先行詞がthe evil。 do the evil「悪事を行う」。 oft =  often。inter「埋葬する」。

〔内容の鑑賞〕 ことわざに「悪事千里を走る」というのがありますが、とかくいいことはすぐに忘れられ、 悪いことはすぐに伝わり、いつまでも噂が残ります。世間という尺度からみても、個人の体験でもこうした ことは当てはまることです。心理学や精神分析でいう「トラウマ」もこうしたことが言えるでしょう。だからこ そ、よいことを忘れないように、それを称えることがとても素晴らしいことだと思えるのです。国際関係で も、戦争の責任や過去の重大な過失だけにこだわり、それをいつまでも言い続けることが何かの解決に なるのだろうか。どんなに素晴らしい援助をしてもそれは取り上げられることがないのも不思議な現象で す。どんなに成功を重ねた人も、たった一度でも失敗すると、そのことをずっと言われ続けるといったこと は仕事でも結構あるのではないでしょうか。こしたことも、度が過ぎると、アドバイスを越え、人には「しつ こい」としかうつらなくなるでしょう。とかく、上に立つ人は、部下にこうした傾向になりやすいのでは? そ の人の素晴らしい業績を思い出してみませんか。





トップへ
戻る
前へ
次へ