日本人が知らない
ちょっといい英語 U
                                 by 佐々木 隆

039「政治道徳」
We believe that no nation is responsible to itself alone, but that laws of political morality are universal; and that obedience to such laws is incumbent upon all nations who would sustain their own sovereignty and justify their sovereign relationship with other nations..
 (The Constitution of Japan)
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、 政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と 対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。(日本国憲法)

〔出典〕 日本国憲法前文よりの一節。1947年5月3日施行。

〔英語の解説〕 be responsible to 「〜に責任がある」、sovereignty「主権」

〔内容の鑑賞〕 日本国憲法前文の後半部分です。「政治道徳」(laws of political morality)について触れら れています。自分の国さえよければそれでいいというようなことであっては、いけないのです。「他国との 対等関係」(their sovereign relationship with other nations)が必要なのです。これは、個人のレベルでも 同じです。自分さえよければそれでいいというわけにはいきません。自分の意思を持ち、他人との対等関 係を築くようにしなくてはなりません。考えてみれば、いじめの問題もこうしたところから読み取れます。日 本国憲法前文には、単に憲法の前文という以上に、そこには、人としての理想の在り方も示されていると 言えるかもしれません。戦後60周年を迎えるこの時期に日本国憲法を英語で少し読んでみるのもよい かもしれません。





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