日本人が知らない
ちょっといい英語 U
                                 by 佐々木 隆

042「文化」
A large part of the vocabulary of a culture is devoted to sets. By looking at the vocabulary you can get a rough idea of the content of a culture and the things that are valued.
(The Silent Language)
一つの文化のもつ語彙の大部分は「個」に関するものだ。したがってその語彙をみるだけで、そ の文化の内容がだいたいどんものであるか、そして、何が重んぜられているかが想像できる。 (國弘正雄訳)


〔出典〕 エドワード・T・ホール (Edward E. Hall)の『沈黙の言葉』(1959)より。

〔英語の解説〕 get a rough idea of 「だいたいのことがわかる」。that 関係代名詞。

〔内容の鑑賞〕 ホールは具体例として、エスキモーでは雪に関する語彙が豊富にあることを取り上げて います。英語にしても、日本語にしてもこうした違いは確かにあるのです。日本語で「ウサギ」も、英語で はrabbit, hareがある。日本語で「思う」「考える」も、英語ではthink, suppose, consider, hope, sorryなど、 状況に応じて使い分ける。思う内容や考える内容により表現が異なってくるということです。一方、英語で 私は I だけですが、日本語では「わたし」「わたくし」「僕」「俺」「おら」「おいら」とたくさんの表現がありま す。
 実際に人と話をしていて、語彙の豊富な人は、同時に表現も豊かです。しかし、それも、その語彙の豊 富さを自慢するでもなく、それとなく、使いこなしているところがとてもスマートに思えます。文化や教養を 身につけた人は語彙が豊富で、表現が豊かなのです。





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