日本人が知らない
ちょっといい英語 U
                                 by 佐々木 隆

049「変化」
How do we know that change is accelerating? There is, after all, no absolute way to measure change. … There is no static point, no nirvana-like un-change, against which to measure change. Change is, therefore, necessarily relative.  (Future Shock)
変化がしだいに速まってきているということを知る≠ノはどうしたらよいのだろうか。結局、変 化をはかる絶対的方法はない。…変化をはかるにあたって別に静力学的な点とか、涅槃的無変 化といった基準があるわけではない。変化というものは常に、相対的なものである。(徳山二郎 訳)

〔出典〕 アルヴィン・トフラー (Alvin Toffler)の『未来の衝撃』(1970)の「時と変化」より。

〔英語の解説〕after all「結局」。way「方法」。static「静力学的な」。nirvana「涅槃」(仏教用語で「煩悩(ぼ んのう)の火を消して、知慧(ちえ)の完成した悟りの境地。一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の 境地。仏教で理想とする、仏の悟りを得た境地。」の意味)。relative「相対的な」。

〔内容の鑑賞〕 パソコンの普及、ITの社会的影響、インターネットの出現など、情報化社会という面を考 えると、情報のやりとりは20年前とは比べものにならないくらいに速度は増しています。Eメールを利用す れば、特に郵便代もかからず、メールを送れ、さらに、その速度は瞬時。いつでもどこでもを表す、まさに 「ユビキタス時代」です。Change is, therefore, necessarily relative.とあるように、何かと比較しない限り、 変化の善し悪しを含め、変化がもたらす様々な現象については、相対的な評価しかないのです。速けれ ば良い、遅いのは駄目とは一概には言い切れないのです。旅行も、交通機関が発達し、飛行機、新幹線 を利用すれば、移動時間は短縮できます。しかし、そのかわりに、費用がかかるのはもちろんのこと、目 的地までの車窓を楽しむとか、本来、旅が持っていた良さが失われていることも確かです。「変化」を知る ことは「時代の流れ」を知ることに繋がるように思えます。「変化」についてどう考えるか、どう思うかは個 人に任せるとして、一番重要なことは「変化」していることに気づく、知ることです。





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