「文化交流から文化外交へ」

シェイクスピアやワイルドの日本への受容研究をする一方、日本という国が外国とどう文化交流を果たしてきたのかといった大きな視点から考えなければならないと最近思っている。その理由はこれまで短大・大学・大学院で国際文化交流に関する講義を担当しているうちに、私自身が大きな視点から「文化交流」についてのさらに研鑽を積む必要性があると実感したからだ。常に新しい動きを捉えながら、学生の興味や関心を惹きつけながら、自分自身の研究も深めるには、立ち止まることなく、前に進むことが必要だと思うこの頃である。機会があればさらに考察を加えていきたい。

武蔵野学院大学大学院・武蔵野学院大学教授
佐々木 隆

第1章 日本文化ブーム

第2章 メディア芸術

第3章 文化交流と文化外交

第4章 ソフト・パワー

第5章 パブリック・ディプロマシー

第6章 日本政府 文化交流・文化外交